新しい世界(DO-IT&魔法報告会レポ4)

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谷口先生、こんな写真しかなくてすみません・・・。

さて、問題はもう一つのOAKプログラムの実践発表。「モーションヒストリーを用いた重度重複障害児の実態把握とアプローチ」というタイトルで、香川県立高松養護の谷口先生が発表されたのですが・・・。

あまりの衝撃に、どうやってレポを書けば良いのか。

詳しくは発表資料を見ていただきたい。

正直、これまで重度重複障害のお子さんの理解という部分は深く考えたことが無かった。視力や聴力の状況や普段の様子、反応などから、「こんなことを快・不快と感じているだろう」くらいは私だってちょっとはわかる。ただ、じゃあどうやって教育的アプローチをするのか、というところまではちゃんと考えたことが無い。私が養護教諭だからか?いや、担任の先生方だってたぶんそれほど大きく違わないんじゃないだろうか。だって、失礼ながら、スイッチをたたく姿は見られても、その因果関係を理解していないように見えるケースはいくつも見た。もちろん悪い支援をしている訳ではなく、その子の発声に応えたり、その子の特徴を捉えた快の関わりはたくさんある・・・が。

谷口先生の(佐野先生との連名なので、実際にはお二人の)取り組みは、OAKをアセスメントツールとして用い、重度重複障害のお子さんをもう一度丁寧に実態把握し、有効なアプローチにつなげるという、一見地味なもの。(いや、地味と言うか着実な、すごく丁寧な実践ですよ!)しかし、底が知れない。

私はこの実践発表を聞いて、すごいと思うとともに怖さも感じたのです。

これまでの私たちの関わりは本当に正しかったのか?「教育」と言えただろうか?その子を本当に理解していると言えただろうか?もしかして、「何もしていなかった」「漫然と生活していただけ」という人生を山ほど作ってきたのではないか・・・?

開けてもらった窓から見えたのは、新しい世界だけれど、キラキラした、整備された世界ではない。知らなかっただけで、そこには開拓が必要な荒野が果てしなく広がっているのだ。東大先端研の中邑先生は「やっとここまできた。ここからがスタート」とおっしゃっていましたが・・・。

教育に携わる者の責任。考えないわけにはいかないきっかけを与えてくれる、衝撃的な実践発表でした。

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コメント

“新しい世界(DO-IT&魔法報告会レポ4)” に4件のコメント
  1. kyouko より:

    ホント、すごかったですね。ATACの時も思ったのですが、自分を振り返ると息がでるほどに。DO-ITの先生方、素敵で深くてすごくって・・・。さあ、どうしよう・・・!

  2. 福永里美 より:

    はじめまして。
    私もこの発表は衝撃でした。

    根拠を明確にした支援。
    口で言うほど簡単ではない事は、皆さん、ひび思われてると思います。
    こうやって、根拠を探すことから始める。
    決して「経験」だけで片付けない。
    胸に深く刻みました。

  3. kyouko より:

    出たのは、「ため息」です!なぜか消えてますね(笑)

  4. takeuchi より:

    kyouko様、福永里美様

    すごいものを見せられちゃったときのため息、よくわかりますー。
    あれやこれや言っても、やってる人が一番すごいですよね。

    私は、私にできることを、と思いました。